糖度21!素晴らしい香り!日本一の食材が無農薬!育種、技術、桜の落葉! 生態系を活用したメロン栽培

圃場は字八重久原の峠近く(標高400m)、2009年のメロン予定面積ハウス面積4046m2)品種はトルクメニスタンで抜群に高い糖度と多収穫を記録した「アナウ114系」中心に、「文武両道」と「才色兼備(発芽が悪く数本のみ)」も試作します。両品種はそれぞれ「縞瓜」「夏の思い出」が半分入っており、前者は裂果や糖度不足、後者は苦みの遺伝子を持っています。これらの欠点を持たない親から採種しましたが、先祖返りするものも出てくるので、収穫にあたってはまず1株1個は試食が必要となります。 8月のお盆明けには大量に試食用が出るので、ぜひ食べにおいでください。両品種共、メンデルの法則により3/4以上はこうした欠点が無い美味しいものになります。その他の品種は爽やかな「飯豊メロン」が主体で、赤肉の「深山狼」もかなり植える予定です。いずれも日本中で他に栽培されていないものです。食味は定評があり、グルメの本にも紹介されています。

04年のメロンは、8月は暑過ぎず天候に恵まれて大変糖度が高く、一果重も大きい傾向がありました。しかし、東京で猛暑だったという8/30〜9/1の3日間は冷たい雨と11月のような寒さで、べと病が一挙に拡がり収量は例年より減りました。台茎は1本残すようにしましたが、残さない株は急性萎凋になりました。残した南瓜の茎も枯れるものも多く、維持するためには台果を適切な時期に確実に残す技術が必要です。03年、台木の一部に使用した「闘魂」は、メロンがうどんこ病に侵されやすくなり、全滅しただけでなく、隣接の、わが家でトルクメニスタンの南瓜と桧原南瓜を交配して育成した台木のメロンにも感染して被害が出ました。このことから、台木の種類によって穂木のうどんこ病の発生に大きな差が出ることがわかりました。04年はうどんこ病は少なく、べと病が圧倒的でした。05年は概ね良好でした。06年は私がトルクメニスタンにいたためほとんど作付け無し、07年は概ね良好な出来でした。08年は8月下旬の低温と大雨の影響で一次品質が低下しました。

なお、2002年10月末に全国農業改良普及協会刊行「メロン・スイカ」に「トルクメニスタンのメロン」として4頁にわたり執筆しました。

〇品種は、旧ソ連トルクメニスタン・チャルジョウ市産の「バハルマン」と、会津の真渡瓜を改良した「深山瓜」のF1品種「飯豊メロン」です。西洋ナシのような歯触り、爽やかな香りと甘さが特徴です。他に、トルクメニスタンの赤肉、丸形巨大メロン「狼頭」や、味が良い「黒い瞳」「四十娘」、世界一甘いチャルジョウメロンの「白いグリャビ(糖度21を記録)」、香り専用の「夏の思い出」等があります。会津在来の、漬物兼用の縞瓜も作ります。今年の傑作は、香り専用のトルクメニスタンの品種「夏の思い出」と会津縞瓜とのF2は文字通り百鬼夜行。長形が偏球形に優性ということ以外は香り、味、色等じつに様々です。おもしろそうな物は採種しましたので、近い将来は「香りのあるおもちゃメロン」として広がるのではないでしょうか。今年の新品種として「才色兼備」があります。「夏の思い出」×「白いグリャビ」から出た、赤肉で香りと味の優れたものです今年は香りが実に様々で、中には悪臭といえるものさえありましたが、味と香りのすぐれたものから種子をとっています。ある個体では、なんと、皮も甘くてマーマレードのようです。「皮ごと食べられるメロン」「一週間以上香りを楽しんでから食べよう」「食べたら種子を来年プランターに蒔こう。小型だから、一個は成る。乾燥に強く、水やりを忘れても平気。極早生で早く食べられる。」きっと人気が出るでしょう。また、「文武両道」(青はぐら瓜×縞瓜)×バハルマンのF2の中から、鮮緑肉で緻密、糖度が高く耐病性が強い系統を固定しています。04年は、裂果しやすいもの、粉質のものなどひどいやつも出ましたが、03年選抜した親より良い個体もあったので、これから種子をとってさらに改良を進めています。

〇肥料は、落葉+米ぬかの堆肥のみを溝施用し、毎年同じ所を掘り返して施肥しています。落葉の半分は桜、残りはブナ、ナラ、ケヤキ等です。毎年10t/10a入れています。育苗も今年から落葉堆肥100%です。園芸培土とちがって潅水が難しく、乾き過ぎや過湿になりやすく苦労しています。しかし、定植後のかっちゃくは落葉床土の方が良好で、定植後の停滞がありません。

〇株間は1m以上とり、5.4mハウス内に2ベッド1条植えです。南瓜に接木し、台木の南瓜の葉も地表を這わせます。メロンは1株6〜10本のつるを吊り上げます。台木南瓜もトルクメニスタン産同士のF1を使用し、成らせます。そのうち父親はムースに最適なトルクメニスタンの「バターナッツ」南瓜です。

●落葉の種類:広葉樹に限ります。中でもは特に養分が豊富で、ケヤキ、クヌギ、ナラ、ブナなどと交互に積みます。一袋積むごとに米ぬか5kgをばらまきます。

●溝施肥のやりかた: トレンチャーで深さ40cm程度の溝を掘り、半分くらい落葉堆肥を入れたら両側を鍬で切り崩し、さらに落葉堆肥を入れ、また切り崩し、三たび落葉堆肥を入れ、その上に畦を立てます。

●この落葉堆肥は「べっこうあめの香り(ぶどうのようなという人も)」がします。この堆肥を3年間入れ続けるとアブラムシが増えなくなります。溝に施肥することにより土の中の気相が増加し、雨水を蓄え、根が健全に育ちます。

〇ハウスの周囲に野草を残して、テントウムシやクモ類等の、アブラムシの天敵の維持増殖をはかっています。(右の写真)

●野草の種類:ヨモギ、ワラビなどは踏みつけながら残します。カキドオシ、ゲンノショウコ等は積極的に植えます。イネ科雑草は地表から養分を奪うため、アブラナ科 雑草、イチビ、オオイヌノフグリは.、ワタアブラムシが寄生するので抜きます

左の写真のように、山間のハウスなので、病害虫は少ないですが、積雪は3mに達します。ハウス被覆資材は、03年頃にPO系資材の「イク育」等に切り替え完了しました。ただ「イク育」は製造中止になり、他社製品の中には、蜂が飛ばない物や、破れ易い物などがあります。POはビニールより軽く、裂けないため扱いやすい。ただし、粘着性があり、たたんで水分の多い畑に放置し直射日光に当たると粘着して剥がせなくなるくせに、接着修理テープの粘着力は弱く、破れた時の修理ができず不便。

☆マルチは夏の高温対策として反射マルチを使用します。およそ5年間使えますが、古くなると穴だらけになり地表が乾燥して活着不良となります。日立製はアルミがはがれやすいようです。

☆ハウス周囲に寒冷紗を巡らせて、ウリノメイガ、ウリキンウワバ等の害虫の侵入を防ぎます。虻やブヨも防げます。

☆つる枯れ病は、患部を削ってちり紙で拭き取った跡へその場の土を塗って治療します。(左の写真)

左の写真はトルクメニスタンのメロン「四十乙女」です。

 

☆大型の品種は胴体も吊ります。

☆収穫間近にハクビシン等に食われないよう、犬を訓練しておくのも一つの方法です。99年生れた子犬のチャル嬢は研修に来ていた人の車にひかれて右足が短くなってしまいましたが元気で、2002年の1/27に子犬が5頭生れました。保健所に登録して全部欲しい方にあげました。ハクビシン対策として2000年有効だったのは、鉄製の籠2個でメロンを挟み、短い針金で結ぶと、完璧でした。ただし地際ではハクビシンが籠ごと引っ張って根が抜けてしまう株が出ました。この籠は紐で吊れば離層ができても落果して割れる心配もなく、地這いの場合は地面から離れるのでメロンマットも要らないという一石二鳥の 役に立ちます。小さい果実なら2個以上入れることも可能ですが、押し合って変形したり、割れたりすることがあります。この「防獣籠」は商品名メッシュカゴ大アソートといい、ダイソー等の100円ショップで販売していました(消費税込み2個210円)が07年現在製造中止のようです。その他の方法として金網を巻き付けてみましたが、はがされたり、ぐるぐる針金で縛ると外から噛み潰して汁をなめてしまいます。

メロンの入手方法:7月下旬から10月上旬までが収穫期間です。インターネットだけによる通信販売はしておらず、メールに加えて必ず電話による確認を入れて下さい。(0241-38-2463、FAX同じ) インターネットだけで取引したお客の中に代金を支払わない方がおりますので。栽培見学や観光のついでにお寄りになれば、お譲りします。電話(0241)-38-2463小川 光(自宅)なお、価格は、09年から非破壊糖度計の導入により、糖度が低い物を除去することができるようになりましたので、従来より値上げします。これより甘くない物が入らず、確実に美味しい物をお届けできます。少量希望の場合は割高になります。支払い方法は、箱の中に振替用紙を入れておきますので、郵便局にて入金してください。また、品種は時期により異なります。但し香り専用の「夏の思い出」は9kgだと35〜45果になってしまい、一度にそんなにとれませんので、他品種と組み合わせた方が良いと思います。

02年は天候が順調で、糖度は、最高20度、かなり低い物でも14°ありました。03年も苦味があるものには出くわしていませんが,、こうした物については代金を減額してください。また、98年の様な異常な日照不足の年は成熟が遅れますが、99年から「防獣籠」でハクビシンの食害の他落果も予防できるので完熟果を送っています。ただ、一部逆に過熟果があったので、今年は適熟果収穫に務めます。

 

 

メロンが大好きなはくびしん。被害は一晩に10果以上。「防獣籠」で守る。

E-mail Addressは mugiqo@akina.ne.jpです。

○1ケ200gとみかん並の形と大きさで、赤い縞のある香り専用メロン「夏の思い出」は、夏で二週間、晩秋からなら二カ月間香りを楽しめます。芳香剤、インテリア、贈り物に最適。根が非常に多く、極めて乾燥に強い病気にかかりにくい品種なので、台木としても期待されます。また、会津縞瓜と交配したF1は、極めて硬く、糖度が高く苦みが無く、強健多収で、一回見る価値はありますよ。F2では、みかん大で長形、黄色と黒の縦縞、香りが強く、日持ちが良い物が出ました。「夏の思い出」と組み合わせて、トイレに置けば、見て楽しく香りがうれしい芳香剤兼インテリアになります。

こんな「研究成果」を「普及に移す」な!98年頃の福島農試病虫部の研究成果に「牧野のムギダニにスミチオンが有効」と、「畦畔の非イネ科雑草を皆殺しにし、イネ科雑草の背丈を半分にする除草剤」があり、後者は「普及に移す技術」前者も「参考事項」となったと記憶している。前者は、複雑な生態系である牧野で有機リン剤スミチオンを散布すれば、一般の畑とは比較にならない広範な影響があることを軽視している。生物濃縮により、牛乳にスミチオンが増加する。植物-昆虫-カエル-蛇、イタチ、フクロウと濃縮され、鼠の天敵が死に、鼠の害が増加する。花粉媒介昆虫が死ぬことにより、豆科牧草の自然更新が行われなくなる。こうしたことは、私が幼い頃読んだピアンキ「子ねずみのピーク」という童話にも出ていました。

後者は、水田と畦畔を合わせた生態系という観点で見た場合、広い範囲でイネ科ばかりの群落が出現することにより、病害虫の増加、天敵の住処の減少、根の浅いイネ科だけの畦畔となるため、土壌浸食や表層と深層の土壌をつなぐ根や空気の移動が妨げられることなどの問題が起こる。また、ムラサキサギゴケや黄色いジシバリなど、春の畦の花々がなくなることは、幼時の記憶を貧しくさせ、郷土愛や農業を愛する心も失わせることにもつながりかねない。こうした総合的な考察抜きに、単に省力的になるからと勧めることは問題だ。

いかがでしょうか。このような研究に、反面教師として以外の価値を見いだせる方は、是非反論をお願いします。

 

index.htmlへ戻る