会津大仏。願成寺

梅雨が明けたのか朝から日差しの強い昼下がり、会津大仏で有名な、上三宮の願成寺に出かけてみた。願成寺は上三宮町の集落のほぼ中央にあり、訪れた7月21日はお祭りが終ってしまった次の日だった。



山門にはお祭りの名残の提灯がぶらさがっており、境内もひっそり。テント張りの売店のおばさんが暇そうにおみやげの商品にハタキをかけていた。山門をくぐり、矢印にそって奥に進むと、新緑に包まれたきれいな池のほとりに国宝の大仏が納められているお堂があった。



中に入ってみると、阿弥陀如来は保護のためか、ガラスに囲まれていた。はて困ったな。中は暗いので愛用のデジタルカメラだと自動的にフラッシュがたかれてしまい、ライトがガラスに反射して上手く撮れない。そこで強制的にフラッシュを止めガラスに密着して撮影を試みた。果たしてこの暗さで撮れてるかどうか心配だったが、家に帰って開いてみたら何とか写っていた。

この願成寺は叶山三宝院願成寺と称し嘉禄3年(1227年)芦名時代に建立された。国指定の阿弥陀如来は身の丈8尺(約2m40cm)あり木造寄木玉眼にて会津大仏と称されている。

芦名時代は新たな共同体としての村落を形成するようになり、鎮守にふさわしい寺社の建立を求め、一村一族の繁栄と団結の象徴として、神仏を崇拝し、喜多方地域だけでも25程多くの寺院が開碁された。
地図

当地における芦名氏代に開基をもつ主な寺社(伊藤豊松氏著「会津喜多方の歴史」より引用)

寺名 山号 本尊 開基 所在地
満福寺 龍宝山 大日如来、弘法大師地蔵菩薩
興教大師、不動明王
永亨元年 市内北町
願入寺 来迎山 阿弥陀仏 応永11年 市内菅原町
常勝寺 高額山 大日如来、不動尊 応永14年 関柴上高額
安養寺 往生山 阿弥陀如来 天文2年 熊倉小沼
善導寺 一行山 阿弥陀仏 文禄4年 関柴町中里
光明寺 紫雲山 阿弥陀如来 天文13年 熊倉町熊倉
安楽寺 菩堤山 阿弥陀如来 天文11年 関柴町下柴
光徳寺 大悟山 阿弥陀如来 文永元年 岩月町杉山
正福寺 平沢山 阿弥陀如来 天正4年 岩月町平沢
清滝寺 紫雲山 阿弥陀如来 大永4年 岩月町沼尻
西光寺 宝密山 阿弥陀如来 天文元年年 上三宮町見頃
徳勝寺 吉例山 大日如来 天正6年 豊川町高吉
長泉寺 天王山 釈迦鵜牟尼如来 宝徳3年 上三宮町見頃
大同寺 普光山 観音菩薩 永亨2年 慶徳町新宮
長伝寺 腰王山 観音菩薩 明徳元年 慶徳町宮在家
長縁寺 物宝山 釈迦牟尼如来 天正4年 慶徳町松野
長泉寺 後世山 地蔵菩薩 明徳元年 豊川町太郎丸
高徳寺 妙理山 観音菩薩 弘治元年 豊川町渋井
大用寺 護屋山 釈迦如来 正長元年 上三宮町五分 一
能万寺> 天谷山 十一面観世音 宝徳元年 岩月町天井沢
威徳寺 万松山 阿弥陀如来 永正10年 松山町吉志田
永昌寺 円国山 地蔵菩薩 応永5年 松山町中村
願成寺 叶山 阿弥陀如来、観音菩薩
勢至菩薩
嘉禄3年 上三宮町
慶徳寺 釈迦牟尼如来 応永元年 慶徳町
安勝寺 小荒山 釈迦如来 応永2年 市内寺町
社名 祭神 勧請及び造営 所在地
鹿島神社 建御名方神 天正15年社殿造営 熊倉町
北宮諏方神社 建御名方神、八坂刀売命 天授元年 市内寺町
三島神社 承久3年造営 市内上三宮町
菅原神社 菅原道真公 応永4年 市内菅原町
稲荷神社 寛治5年 市内慶徳町